大規模修繕工事は建物の品質や寿命を維持するために大切な工事ですが、規模が大きいので複雑な部分もあります。特に初めて大規模修繕工事を行うというオーナー様には、内容がよく分からない項目も多いかもしれません。

大規模修繕工事に関する用語の内容を少しでも知っておけば、いざ工事となったときイメージがしやすくなります。今回は大規模修繕工事の中でも重要な検査のひとつ、足場解体前検査（あしばかいたいまえけんさ）についてご説明します。

足場解体前検査とは？

足場解体前検査とは、特に足場がないと確認や補修ができない箇所を中心に不備がないか検査する作業です。管理組合や施工会社、コンサルタントなどが一緒になって足場の上をあるき、確認していきます。

具体的には下記のような箇所の見回りをします。

• 外壁
• バルコニー
• 屋上

場所ごとにチェック項目が見回りによって不備が発見された箇所や指摘された箇所は補修を行い、後日また検査を行います。補修工事がすべて終わったら、施主の承認を得て足場を解体します。

足場解体前検査は工事の品質を上げるためにも大切な検査です。

足場解体前検査のタイミングは？

足場解体前検査は文字通り、大規模修繕工事で使われた足場が解体される直前に行われます。足場が解体される時期というのは、つまり大規模修繕工事が終盤に近付き完成が見えてくる頃です。

足場の解体が終わった後にも実施される検査はありますが、足場がないことによって普通にあるいて見て回れる範囲しか検査できません。よってしっかり検査ができるのはこの足場解体前検査が最後になります。

安心できる大規模修繕工事は業者選びから

大規模修繕工事の質を上げるにはこのような検査も重要ですが、そもそもの業者選びを慎重に行うことも重要なポイントのひとつになります。施工業者によって工事の質は大きく変わりますので、大規模修繕工事の成功は業者選びにかかっていると言ってもいいくらいです。

業者を選ぶ際はお持ちのマンションと似たような規模のマンションの施工実績がある業者を選ぶのがおすすめです。実績は言い換えればノウハウですので、業者を選ぶひとつの基準として考えてもいいでしょう。

業者選びについてはこちらの記事も合わせてご覧ください。

マンションの大規模修繕で施工業者を選ぶポイント

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