床下浸水とは?建物に与える影響と対策
大雨や台風で大きな被害がでると、床下浸水している住宅やお店を見ることがあります。床下浸水とは具体的にどのよう状態なのでしょうか?また、床下浸水してしまうと建物にどのような影響がでてしまうのでしょうか?
今回は床下浸水についてご紹介します。
床下浸水とは
床下浸水
床下浸水とは、浸水深0~0.5mくらいで住家の床より下までの浸水のことです。床下浸水は土間だけの浸水になりますが、地上が浸水することで地下に一気に水が流れこみ、地下からの脱出が困難になるため注意が必要です。
また浸水した道路を歩く際はマンホールの穴に落ちないよう注意しなければなりません。ゲリラ豪雨などの異常気象がみられる現代では水害に注意が必要です。
床下浸水がおこる理由
床下浸水がおこる理由は大きく2つに分かれます。外水氾濫と内水氾濫です。
外水氾濫は、大雨などの影響で河川の水かさが増しことにより水位が上昇しておこる氾濫です。外水氾濫の特徴のひとつは、発生すると街中まで一気に泥水が流れこんでくることです。きわめて短い時間で広い地域に被害がでます。
内水氾濫は、市街地に大雨が降った際などに雨水の排水を処理しきれず建物や道路が水に浸かる氾濫です。都市部では道路の表面がコンクリートやアスファルトで舗装されていることが多いため雨水が地面に浸透しずらく、降った雨が直接下水道や排水路、側溝などに流れ込みます。これにより街の排水設備がキャパオーバーになると氾濫が起こってしまいます。
建物に及ぼす影響とは
床下浸水の被害は水がなくなった後もでてきます。建物に湿気が溜まった状態で放置していると、湿気で建物の建材が腐食したり、湿気を好むシロアリが発生したりと二次災害になりかねません。
建材の腐食などで建物が弱くなってしまうと修繕工事のタイミングが早まってしまったりと余計な費用がかかってしまうこともあるので、サーキュレーターを回すなどして家の中にたまった湿気をしっかりと放出しておきましょう。
床下浸水になりにくくする住宅とは
近年頻発する水害のことを考え、住宅そのものに床下浸水の対策をすることも増えています。
例えば基礎を高くして水の侵入を防ぐようにしていたり、盛り土をして敷地全体を高くしていたり、外壁を耐水性にすることで床下浸水の被害を防ぐなどがあります。住んでいる地域の外部環境によって住宅に工夫がされていると防ぎやすいようです。
もしそのような対策がされていない住宅にお住まいの場合は、水害対策として建物の周りをリフォームするか、外壁をコーティングしてもらうのも有効な手段になります。