【塗装の歴史】塗装工事はいつから始まった?
マンション大規模修繕工事の中でも、塗装工事は欠かすことのできない工事のひとつです。塗装工事は建物を雨風から保護する効果があるだけでなく、建物そのもののデザインや雰囲気を変え視覚的にも変化をもらたすことができます。
現代ではさまざまな場所で欠かせない工事になっている塗装工事ですが、塗装工事の歴史はいつから始まったのでしょうか?
今回は塗装の歴史について少し紹介していきます。
塗装の歴史
日本の塗料の始まりは?
日本で最古の塗料は樹液を塗料にして作った漆だと言われています。現在でも塗料として使われている漆ですが、現代存在する日本最古の漆塗りとして9000年前に作られた漆塗りの副葬品が発見されています。
漆は縄文時代から平安時代にかけて、建築だけではなく食器や工芸品などにも使われていました。
江戸時代に出回った塗料
江戸時代には漆以外にも、機能性を意識した塗料が出回ったと言われています。木材に防腐作用を持たせる柿渋、にわか、松煙墨、ベンガラなど、材料や場所によって塗料が使い分けられるようになりました。
その後黒船の来航によって塗装の歴史が大きく動き、油性の調合ペイントが船の内装に使われるようになりました。
昭和からの塗料の変化
昭和を過ぎると塗料も大きく変わり、フェノール樹脂やフタル酸が開発されて合成樹脂塗料のさきがけとなりました。
1948年には日本塗料工業会が設立され、
- メラミン樹脂
- ビニル樹脂
- エポキシ樹脂
- ポリエステル樹脂
などが開発されたことで本格的な合成樹脂塗料の時代に入りました。
現代の塗装工事
現代では塗料にもさまざまな種類があります。
- 臭いのしにくいもの
- 雨風につよいもの
- 火に強いもの
このようにプラスアルファの機能がついており、適材適所に使用することで建物を保護しているのです。
建物を守る目的の他にも、家具などの装飾やコーティングにためにも数多く使われています。これらの塗料はプロだけなく、一般の方でもDIYで気軽に楽しむことができます。
今では誰でも身近に塗装の楽しさを味わうことができるのです。