マンションに点字ブロックは取り付けられるの?【大規模修繕】
近年はバリアフリー化が進んでおり、街中でも点字ブロックをみかけることがよくあると思います。
設置されているのが当たり前のように感じられる点字ブロックですが、実はマンションに関しては設置されている場所が限られているというのはご存知でしたでしょうか?
今回は点字ブロッグの重要性や、点字ブロックを取り付けるべきマンションをご紹介していきます。
点字ブロックの役割とは
点字ブロック
点字ブロックは、視覚障害者が1人で安全に歩行できるように設置されています。ブロックについている凸凹を足の裏で感じることによって形状を確認できるようになっています。
点字ブロックは黄色以外の色のものもありますが、一般的に黄色の点字ブロックをみかけることが多いのは、視力の弱い人でも見やすいよう、原則として黄色を使用することになっているのが理由です。
点字ブロックの種類
よく見かける点字ブロックは次の2種類です。
点状ブロック | 黄色い団子状の突起がついたブロック |
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線状ブロック | 黄色い平行する線状の突起がついたブロック |
点状と線状では歩行者に伝える役割が違うのをご存知でしたでしょうか?
点状ブロックは、警告や一旦停止を意味します。そのため駅のホームや交差点、階段、障害物の手前に設置されています。
線状ブロックは、誘導の役目を果たしており、道路や廊下などに沿って設置されています。歩行者は線状の方向で進む方向を判断できるようになっています。
マンションは点字ブロックの義務化がない?
平成18年に制定された「バリアフリー新法」
平成18年に「高齢者、障害者などの移動などの円滑化の促進に関する法律」(バリアフリー新法)が施行されました。この法律は、障害のある方や高齢者が気軽に移動できることを目的とした法律で、公共交通機関を対象にした交通バリアフリー法と大規模なビルなどを対象にしたハートビル法の内容を統合した内容になっています。
この法律により下記のような場所のバリアフリー化が進められました。
- 電車
- 駅
- 駅ビル
- バス停
- 歩道
- 市役所
- 飲食店
- ホテル など
この中にはマンションは入っておらずバリアフリーの義務化はされていないため、点字ブロックがついているマンションとついていないマンションがあります。
しかし義務化されていないだけで、点字ブロックを取り付けることは可能です。
マンションでも点字ブロックが義務化される条件は
マンションでもバリアフリー化や点字ブロックの取り付けを義務化されるケースがあります。地方公共団体の条例で義務付けられている場合です。
例えば東京の場合、建築物バリアフリー条例を別に定めており、床面積2000平方メートル以上のマンションではバリアフリー化が義務付けられています。ですので、東京の大規模マンションの共用部分などでは点字ブロックを見かけることができます。
マンションへの点字ブロックの設置は大規模修繕と同時がおすすめ
マンションへの点字ブロックは義務ではありませんが自由に取り付けることができます。周辺環境や入居者の年齢層などを考慮したときに必要であれば、点字ブロックの取り付けを検討されてみてはいかがでしょうか?
マンションに