畳の魅力は今でも建材!注目される最新の畳とは?
今の日本では住宅やマンションの床をフローリングにしたり、オフィスの壁紙などを洋風にすることが一般的です。しかし、畳の魅力や人気がなくなったわけではありません。現代でも畳は進化し続けています。
今回は昔から根強い人気を誇る畳の歴史や魅力についてご紹介します。
昔から魅力のある畳
畳の歴史
存在する最も古い畳は奈良時代のものです。安土桃山時代から江戸時代にかけて茶道が発展し、これまでは貴族だけが使っていた畳が町人の家にも徐々に広がり始めます。長屋などでは借主が自ら畳を用意しており、手入れをしながら長く使っていけるような知恵も生まれました。
それから本格的に栽培が始まり、江戸時代後期には畳を作って生業とする「畳職人」「畳屋」という職業としての畳職人が確立していき、庶民の家にも使用されるようになっていきます。
畳の魅力
畳のメリットには下記のようなことがあげられます。
- 部屋の保温性がある
- 湿度を一定に保ってくれる
- 音が響きにくい
- い草の香りで気持ちが落ち着く
最近では畳縁を失くした琉球畳やカラー畳などデザイン性の高い畳が増えていて、インテリアとしても人気があります。畳と布団の組み合わせを好む外国人からの需要も増していると言われており、海外でも畳の魅力が認知されつつあります。
家屋によって畳の種類が変わる
畳はどんな家屋で使用するかによっても種類が変わってきます。集合住宅やマンションの場合、下に住む方への配慮を考えてより防音効果の高い畳が良いでしょう。小さなお子様はジャンプしたり、走り回ったりと元気いっぱい動きますので、防音効果の高い畳だと安心ですね。
いたずら描きをする年齢のお子様のいるご家庭は科学繊維でできた淡い色のカラー畳があり、汚れも落としやすく掃除も楽です。コンクリート住宅などの場合は、保温効果に優れた畳を選ぶと良いでしょう。縁なしの畳にすると、お部屋を広々と見せることができます。
現代も進化し続ける畳とは
歴史深い畳ですが、今でも現代のライフスタイルにあるように進化を続けています。
最近では、土足で歩いても大丈夫な畳が開発されていたり、お風呂で使える畳、どこにでも敷くことのできる置き型畳など用途の幅が広がっており、さまざまなところで活躍できるようになっています。土足で歩ける畳は痛みにくく、音を吸収する効果もあるためホテルや旅館などで使われており、お風呂で使えるたたみは耐水性のある特殊な素材で作られており、温泉施設などで使われています。
最近は使用頻度が下がっていましたが用途の幅を広げることで畳が再注目されています。住宅やマンションの修繕工事やリフォームなどでも、部屋や家のどこかに畳を入れるなど考えてみてはいかがでしょうか?