倉庫に使われる屋根材の特徴とメリット・デメリット【大規模修繕】
倉庫を建てる際や倉庫の屋根を取り替える際、屋根の種類をしっかりと抑えておいた方が完成後のイメージがわきやすくなります。ひとくちに「屋根」と言っても、実は種類はたくさんあるのです。
特に今年は台風や大雨の影響で屋根のことについて相談が例年よりも多かったように感じます。ということで今回は屋根について、種類や注意点など解説していきます。
1. 屋根の種類はたくさんある
住宅や倉庫において、屋根は必須かつ重要な建材になります。そしてその屋根にもたくさんの種類が存在し、メリット・デメリットもさまざまになります。
一般的に倉庫に使われる屋根材と、その特徴は下記の通りです。
折板屋根 | 防火材料が使われていることが多く、耐火性に優れています しかし、雨に弱く錆びやすいなどの特徴があり、防水や防錆の対策は必須となります |
---|---|
波型スレート | 耐久性、遮音性、耐火性に優れた素材で、工場の屋根としてよく利用されています |
コロニアル | 新築でよく使われている屋根材です 耐久性に優れており、容易に施工できるので対応している業者が多いのがメリットです しかし寿命が比較的短く、定期的な塗装が必要になります |
ガルバリウム銅板 | 銅板が錆びにくい仕組みになっているため耐食性に優れた屋根材で、耐熱性もあるため熱を良く反射します 薄くて加工がしやすいためさまざまなデザインに対応できます しかし、工事費が比較的高額になります |
ジンカリウム銅板 | 屋根の表面に天然石が付着しており、この天然石の色が屋根の色になるため塗装のメンテナンスが不要になります 軽量で地震に強く、遮音性にも優れています しかしこの屋根材は輸入品であることが多く、工事費が比較的高額になります |
このように種類によってメリットやデメリットが変わってきます。お持ちの倉庫にどの屋根があっているのかの判断は、専門の知識がなければ難しい場合もあります。屋根に関するリフォームや修理をお考えの方は、しっかりと業者と相談しあって建材を選んでいくようにしていきましょう。
2. 屋根の天敵である雨漏りを防ぐ
屋根において最大の問題になるのは雨漏りです。雨漏りによって建物の内部に水が浸入してしまうと、その建物自体の寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。
雨漏りの原因は?
雨漏りの原因はいくつか挙げられ、具体的な例は下記の通りです。
- 建材を繋ぐ箇所(ボルト)が錆びている
- 台風による強風で屋根が変形している
- 錆びの影響で穴が空いている
雨漏りは天井から水が漏れてから初めて気が付くケースが多いですが、その時にはすでに水が建物内の広範囲に侵入していると考えましょう。修理は早ければ早いほどよく、遅くなるにつれて費用も家へのダメージも大きくなるので放置せずにすぐに業者に連絡するようにしましょう。
また、水漏れはしていなくても上記のような状況が目視でわかった場合、のちのち水漏れが発生する可能性があるので一度業者に相談すると良いでしょう。
修理や点検のタイミング
屋根の点検や修理、対策をしておくタイミングは約10年~15年が目安と言われています。ただしこれはあくまで目安であり、建物がある場所の環境によってはそれよりも前に修理が必要になるケースもあります。
雨漏りをしてしまったりすると、倉庫の中身によっては会社の多大な損害につながる恐れもあります。近年は台風や大雨、豪雪なども多く発生しているので、劣化や傷みを定期的に確認してタイミングを見極めましょう。
少しでも異常を感じたり、屋根に不安がある際などはぜひ一度お気軽にご相談ください。