修繕委員会とは?立ち上げは必須なの?【大規模修繕】
マンションの大規模修繕工事の時期が近づいてくると「修繕委員会」というものが立ち上がります。マンションにお住まいの方なら名前を聞いたことがあるかもしれませんが、活動の中身まで詳しく知っている方は珍しいかもしれません。
修繕委員会は、実はマンションの大規模修繕工事の内容を決めるにあたって大きな役割を持っています。
今回は修繕委員会の役割や必要性についてご紹介していきます。
修繕委員会とは
修繕委員会
修繕委員会は、大規模修繕工事に関することをまとめてリードしていくチームのことです。修繕内容や業者選び、業者との打ち合わせ、住人説明会を開催などを取りまとめます。工事中は、マンション住人の要望やクレームの窓口となって対応することも少なくありません。
ただし、あくまでも下部組織という位置付けになるので業者や修繕内容などの決定権はありません。委員会からあがってくる意見や情報を、最終的には理事会や総会が決定していくという流れになります。
修繕委員会の立ち上げ時期
修繕委員会は大規模修繕工事が始まる1年~1年半前を目安に組織づくりをすることが多く、マンションの掲示板などで希望者を集います。近年は集まりが悪いことも多く、委員会経験者や引き受けてくれそうな方に直接交渉をすることがあるようです。
それでもどうしても集まらない場合は委員会は結成されず、そのまま理事会主体で大規模修繕工事が進むことになります。
修繕委員会の必要人数
修繕委員会の人数は特に決まりはありませんが、4名~7名ぐらいが一般的とされています。委員会は幅広い年齢性別のメンバーで構成されるのが理想で、さまざまな意見が活発に交換されるのか期待されます。
修繕委員会は結成は必須?
修繕委員会はあくまでも理事会や総会の負担を減らし、住人の意見を取り入れることでよりよいマンション環境を整えることが目的です。必ず結成しなければ大規模修繕工事が行えないわけではありません。やむを得なければ理事会や総会だけで内容を決定し、大規模修繕工事を行うこともあります。
しかし、修繕委員会が組まれることで役割分担できるため効率がよくなったりマンションをよりよい環境にできる可能性が高まるため、可能であれば修繕委員会を結成することが良いとされています。