DIY愛好家は要チェック!接着剤の種類と選び方
最近はDIYがとても盛んです。休日を使って自分好みの家具を作ったり、部屋を改装したりする方も多いでしょう。その際に接着剤を使うこともあると思いますが、接着材にもさまざまな種類があるのをご存知でしょうか?
今回は接着剤の種類についてご紹介します。
接着剤の選び方
まずは接着剤の選び方について解説します。
接着可能な材質かどうか
まずは接着剤の選び方について解説します。接着剤を選ぶときに重要なのが、「被着材の材質とつけるものが接着可能なのか」です。簡単にいうと、接着剤でAとBを接着するとき、そもそもAおよびBをその接着剤で接着できるのか?ということです。
「本当に接着可能なのか」を考えずに接着剤を使って失敗するケースも多いようです。接着が難しい材料の場合、専用の接着剤やプライマーを使わないと接着できません。
接着面の状態は?
接着する面の状態や形状を考慮することも重要です。凹凸がある場合や、接着する2つの面が密着せずはめ合い部分の隙間が空いてしまう場合、充てん性のある接着剤を選ぶ必要があります。
瞬間接着剤やゴム系溶剤形接着剤、第二世代アクリル系接着剤などは、密着しない面の接着には向いていません。
接着する材料別の注意点
金属
何に接着をさせるかによって注意点が異なります。金属の場合は表面に付着したサビや酸化皮膜、油脂をしっかり除去することが重要となります。また、表面を平滑にするための研磨が必要となることもあります。
プラスチック
プラスチックには下記の注意点があります。
- 難接着材料に注意
- ソルベントクラックに注意
- 軟質塩ビからの可塑剤の移行に注意
- 発泡スチロールの溶解に注意
ゴム
ゴムの表面には離型剤や加硫促進剤、老化防止剤などが残っていることが多く、これらをしっかりと除去することが重要です。
またゴムにも難接着材料が多く、以下のゴムがそれに当たります。
- シリコーンゴム
- フッ素ゴム
- ウレタンゴム
- ブチルゴム
- 天然ゴム
ガラス
ガラスを透過した紫外線が接着面に当たると接着剤が劣化し剥がれてしまいますので、接着面に紫外線が当たらないように工夫する必要があります。
また、ガラスと異なる素材を接着した場合に、熱膨張係数の違いから、ガラスが割れてしまうことがあります。その場合は弾性接着剤を使用するといいでしょう。
木材
木材を接着する時は表面の水分だけでなく、木材内部の水分もよく乾燥させる必要があります。乾燥の目安としては、一般的な木材の含水率である15%以下が良いとされています。持ってみてあきらかに水分が含まれているような重さを感じたら日当たりの良いところに一日置いてから使うといいでしょう。
コンクリート
コンクリートのアルカリ性による接着剤の劣化を避けるため、施工後は養生を3~4週間以上行い乾燥を十分にしましょう。含水率8%以下、酸性濃度ph10以下にすることが重要です。コンクリートに接着剤を使う場合は、耐アルカリ性のある弾性接着剤や、エポキシ系接着剤などがオススメです。
また、コンクリート表面のゴミ、砂塵、油脂分などの付着物をワイヤブラシやサンドペーパーなどで完全に除去してから使いましょう。
まずは何と何をくっつけたいのかをよく考えて接着剤を選ぶようにしましょう。接着剤の選び方を誤れば強度が弱くなってしまい、使用中に壊れて怪我をしたりする可能性があったりと大変危険です。正しい接着剤選びをし頑丈なモノづくりをこころがけましょう。