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2019.12.27|ブログ

現場作業員の健康を守る!作業環境測定士の役割とは

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(株)ACEで工事の管理者を務めております。ウェブブログやSNSも担当しております。

マンションの大規模修繕工事を含めた建設の現場や工場ではさまざまな有害物質を取り扱うケースも多く、過酷な作業現場も少なくありません。過酷な環境が原因で労働者に健康被害が及ぶこともあります。

今回はそのような労働災害を未然に防ぐ存在、作業環境測定士についてご紹介します!

 

作業環境測定士の仕事

作業環境測定士とは?

作業環境測定士とは鉛や放射性物質などの有害物質が発生する作業現場において作業環境を測定・分析・改善して労働者の健康を守る専門家で、国家資格にも指定されています。

作業環境測定士の活躍の場は労働安全衛生法で定められた有害業務を行っている現場です。このような有害物質を取り扱う作業場では、作業環境測定を定期的に実施することが義務付けられています。

 

作業環境測定士の仕事内容は?

作業環境測定士の仕事は作業現場の環境改善となりますが、具体的な仕事内容は多岐に渡ります。

作業現場において、切る・削る作業では粉塵が舞い、塗装では塗料に含まれる有害なガスが拡散されます。これらの有害物質によって労働者が健康を害してしまう恐れがあるため、事業者は現場環境の状態を把握する必要があります。

大まかな仕事の内容は下記のようになります。

  • 有害物質のサンプリング
  • 職場環境改善のアドバイス
  • 担当現場への定期的な訪問

具体的な改善方法を提案するために有害物質に関する正しい知識取り扱い方法などを知っておくことが重要となります。

 

作業環境測定士の資格を取得するためには

作業環境測定士の資格には2種類あります。

  • 第一種作業環境測定士
  • 第二種作業環境測定士

 

第一種作業環境測定士

第一種作業環境測定士は作業環境測定におけるデザイン(測定計画の立案)、サンプリング(試料の採取と分析の下準備)、簡易測定器による分析業務などを含めた作業環境測定士の資格所有者に許可されたすべての業務を行うことができます。

また、有害物質を対象としたこの資格はそれぞれに特化した下記の5種類に分類されています。

  • 放射性物質
  • 鉱物性粉じん
  • 特定化学物質
  • 金属類
  • 有機溶剤

 

第二種作業環境測定士

第二種作業環境測定士は、第一種と比べるとできる仕事内容は限られており、サンプリング・デザイン・簡易測定器による分析業務のみ行うことができます。

 

作業環境測定士の受験資格

国家資格である作業環境測定士の資格は受験資格も厳密に決められています。

  • 理系の大学または高等専門学校の卒業者で、実務経験が1年以上ある方
  • 理系以外の大学または高等専門学校の卒業者で、実務経験が3年以上ある方
  • 技術士試験の第2次試験に合格している方
  • 労働衛生の実務に8年以上従事した経験がある方

また、これ以外にも受験資格は細かく指定されているため、詳細は公益財団法人安全衛生技術試験協会のHPをご確認ください。

公益財団法人安全衛生技術試験協会

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