「経常修繕」と「計画修繕」違いと注意点は?
ビルやマンションの修繕には大きく分けて2種類あります。
「経常修繕」と言われるものと、「計画修繕」と言われるものです。
今回はこのふたつの修繕について、違いと注意点をお話します。
1. 経常修繕と計画修繕の違い
簡単に言うと経常修繕は小規模な修繕、計画修繕は大規模な修繕になります。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
経常修繕(けいじょうしゅうぜん)とは?
経常修繕は日常的で小規模な修繕のことを意味し、例えば下記のようなものがあります。
- 部分的な修繕
- 緊急時の修繕
- 照明機器などの部品交換
- 設備の軽微な破損部分の補修
大規模修繕と比べると修繕費用は抑えられるため、一般的には管理費が修繕費として充てられることが多いです。経常修繕は入居者が普段から使われる共有スペース部分の修繕が多いので、住みやすさを確保するために問題が起きたらすぐ修繕を行うことが大切です。
計画修繕(けいかくしゅうぜん)とは?
小規模な経常修繕に対し、計画修繕とは長期的な計画を立てた上でマンション全体の劣化を修繕する、いわゆる大規模修繕と呼ばれるものです。例えば下記のようなものがあります。
- 外壁の塗り替え
- 廊下や階段などの防水工事
- 鉄部の塗装
- 屋根や屋上の防水工事
- バルコニーの防水工事
- エレベーターの修繕
- 共有部分の内装工事
多額の費用がかかるため、修繕積立金から充当されることが一般的です。また修繕期間も長いため、修繕工事時は入居者への配慮がとても大切になります。
2.それぞれの注意点
どちらの修繕も、行うにあたって気を付けなければいけない点があります。
経常修繕から業者選びはしっかりと!
計画修繕と比べて経常修繕は安価な費用で行うため、経常修繕の業者選びは管理会社に任せているという方も多いと思います。
確かに、業者を探す手間を省くことが出来るのはメリットになります。しかし、多額の費用がかかる計画修繕の際の業者選びも見据えて経常修繕からしっかりと業者を選ぶことは、良質な工事を行ってくれる業者を見つけるひとつのきっかけにもなります。業者を探す手間はかかってしまいますが、施工会社の競争相手が増えることで修繕費用が抑えられるケースもあるのです。
業者を探す際は管理会社にお任せにせず、自分探して判断することをおすすめします。
計画修繕は念入りな準備が必要
計画修繕は規模も期間も費用も大きい分、工事には念入りな準備が必要です。
タイミングを見極めなければ無駄なコストがかかってしまいますし、積立金も不足の無いように準備していかなくてはいけません。こうした判断は自分だけでは難しい部分があると思いますので、不安な点は信頼できる業者によく相談するようにしましょう。
経常修繕も計画修繕も、成功は業者選びから
2種類の修繕にはそれぞれ違いがありますが、どちらの修繕も業者選びから重要になってきます。
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