屋上をセルフチェック!メンテナンスのサインは?
マンションの屋上は常に雨風や紫外線にさらされています。そのため経年による劣化は避けられず、いつかは必ずメンテナンスが必要になるでしょう。では、いつ頃メンテナンスを行えば良いかというのはどのようにして分かるのでしょうか?
今回は屋上をセルフチェックすることによって分かるメンテナンスのサインをご紹介します。
日々のセルフチェックとメンテナンス
屋上の防水層を長持ちさせるには日頃からチェックとお手入れをしてくことが大切であり、不具合が発生してから対応するのでは手遅れになる可能性があります。まずは下記のような簡単な部分からチェックし、防水層の様子を観察しましょう。
- 防水層の表面に異常がないか
- ドレン周りが汚れていないか
- 雨水が流れずに溜まっていないか
- 雑草が生えていないか
これらの異常を見逃さなかったり、掃除をすることで屋上の防水層を長持ちに繋がります。
具体的な劣化状況と不具合
では、実際にどのような劣化がどんな不具合につながるのでしょうか。具体的な例を見ていきましょう!
シート防水の劣化
- シート材の膨れ
- シート材のしわ
- シート材の剥離
防水シートが膨れて破けていたり、継ぎ目がめくれていると水が入り込んで漏水に繋がる場合があります。早めに補修を行いましょう。
また、地震があったり建物との接着が弱まったりするとシート材がしわになることがあります。すぐに影響があるわけではありませんが、こちらも放っておくと漏水に繋がる危険がありますので注意しましょう。
アスファルト防水の劣化
- 目地材の剥がれ
- コンクリートのひび割れ
- コンクリートの凍害
- 雑草の繁殖
- 防水層の剥離
- ドレン周辺のひび割れ
- ドレンの詰まり
押さえコンクリートの目地材が浮き上がったり、凍害により破損した場合は保護層が劣化しているのであり防水層が傷んでいるとは限りませんが、早めに対処するべきでしょう。
また、コンクリートの目地に土が溜まって雑草が生えている場合は根が伸びて防水層を痛めたり、あるいはもう根が伸び切って保護層を傷つけている場合があります。無理に引っこ抜くのはやめましょう。
屋上に雨が降ると雨水は全てドレンに流れ込みますので、ドレン周辺が劣化していると漏水に繋がります。