猫が飼育可能なマンションが少ない理由は?【大規模修繕】
賃貸や分譲マンションで「ペットの飼育可能」という表記があっても、よく見てみると猫は不可という物件は多くあります。実は猫が飼育可能なマンションは珍しく、猫を飼いたいまたは現在猫を飼っているという方にとっては引っ越しが大変になることもあるでしょう。
ペット飼育可能の表記があるにもかかわらず、なぜ猫は例外的に扱われるのでしょうか?
今回はなぜ猫の飼育可能なマンションが少ないのかご説明します。
マンションで猫が飼育不可な3つの理由
壁で爪とぎをしてしまう
猫には爪とぎの習性があります。もし壁で爪とぎをされてしまうと、壁に傷がついてボロボロになってしまいます。
そうなると現状復帰の費用が高額になってしまい、膨大な退去費用が発生する場合があります。また、その退去費用をめぐって入居者とトラブルになりやすいことから、トラブルを避けたいという管理側の意図もあるようです。
フローリングの傷
フローリングの傷も壁の傷と同じく高額な退去費用を請求される要因になります。フローリングに傷をつけるのは犬も同じでは?思われるかもしれませんが、猫の爪の傷は犬の爪の傷よりもさらに細かく、現状復帰が難しいようです。
近隣とのトラブル
中には猫を放し飼いする方もいて、ベランダから別の入居者の家に入りこんでしまったり、野良猫がマンションに寄り付くようになってしまうこともあるようです。
そういった事態になるとクレームや近隣トラブルにつながりかねませんので、猫が飼育不可になっているマンションも多いようです。
猫の飼育がOKのマンションは増えてきている?
猫が飼育可能なマンション
猫が禁止されているマンションに総じて言えるのは「現状復帰の工事費用が高くなる」「費用が高いことで入居者の方とトラブルになることを避けたい」という2点です。
猫を飼いたい場合、大家さんと交渉することによってOKになるケースも多いようです。条件としてあげられるのが、
- 敷金を上げる
- 退去時の原状復帰の費用を全額もつ
- 完全室内飼いを約束する
などです。もしどうしても猫を飼いたいという場合、一度大家さんに交渉してみるのもよいでしょう。
猫の飼育グッズが充実してきている
現代では猫カフェというものがあるくらい、猫が人気であることは間違いありません。そして、猫を飼育をしやくするためのグッズも充実してきています。
猫が遊ぶためのアスレチックや、壁で爪を研がないようにするための爪とぎグッズ、消臭剤などさまざまなグッズがあるため、家主や管理会社も少しずつ猫の飼育に理解を示し、飼育可能とするケースも増えてきているようです。