マンションの大規模修繕工事は大半は外で行う作業で、作業員が炎天下にさらされることも多々あります。日本は近年夏場の気温が上がり続けており、熱中症には特に注意が必要です。

今回は現場作業で要注意な熱中症への対策を紹介します。

熱中症の恐ろしさ

熱中症が実際にどのような症状のことをいうかご存知でしょうか？

熱中症とは、熱によって起こるさまざまな体の不調のことを指します。体温調節機能が乱れたり、体内の水分量・塩分量のバランスが適正に保つことができず崩れてしまうことで引き起こります。

症状は人によってさまざまで、下記のような場合は注意が必要です。

• めまいや顔のほてり
• 筋肉痛や筋肉の痙攣
• 体のだるさや吐き気
• 汗のかき方がおかしい
• 体温が高い
• 皮膚の異常
• 呼びかけに反応しない
• 水分補給できない

このような症状が出た時は熱中症の可能性が高く、早急に処置が必要です。特に小さなお子様や高齢者に起こった場合は最悪死に至るケースもあります。普段から熱中症対策はしっかりと行うようにしましょう。

建設現場での熱中症対策

夏場は建設現場でも熱中症の対策として特に以下のことを意識しましょう。

• 熱中症計での注意喚起
• 現場休憩所の冷房の設置
• 屋外にもテントにて休憩所の設置
• 屋外休憩所には大型ミスト扇風
• 現場休憩所に冷水器、製氷機、自動販売機、塩飴の設置
• 休憩時間確保の徹底
• 空調服の利用

現場作業時は現場監督がしっかりと指示し、作業員が熱中症にならないように気をつけておきましょう。

普段の生活習慣から気をつける

熱中症の全ての原因は作業中の炎天下の下で働くことだけではありません。自分自身の体調管理で熱中症になるかならないかなど大きく変わってきます。

特に大事なポイントは2つです

• 睡眠時間
• アルコールの摂取量

睡眠時間が短ければ短いほど、環境に体が対応できなくなってしまいます。またアルコールの摂取は利尿作用が働き、逆に水分不足にしてしまうのです。水分不足になってしまった体が炎天下にさらされるのは非常に危険です。

マンションの大規模修繕工事や建設工事などは必ず必要な工事のひとつですので、熱中症になることなく、健康に作業してもらえるよう心がけることが大事です。