マンション退去時のトラブル!回避のための確認事項は?【大規模修繕】
引越しシーズンである1月から3月は、マンションの管理会社や家主とのトラブルがよく発生する時期でもあります。
では、退去時に多いトラブルとはどのようなものでしょうか?また、トラブルを避けるためには事前に何を確認しておけばよいのでしょうか?
今回はマンション退去時のポイントをいくつかご紹介します。
退去時のトラブル原因
マンションの退去時には退去費用が発生しますが、この退去費用をめぐってのトラブルは非常に多くなっています。
最近では入居時にあらかじめ退去時のクリーニング代をもらっているという業者も少なくはありません。しかし、過度な壁の汚れや穴、床の傷、ふすまや障子の破損など、業者のクリーニングだけでは不十分な場合に追加の費用として退去費用を請求されることがあります。
その中でも特にトラブルになりやすいのは下記のような過失による退去費用です。
- 家具などをとりつけた際の壁の穴
- たばこなどのヤニ
- ペットによる爪の傷
- 子供の落書き
どのような内容のことが退去時に追加で費用がかかってしまうことかどうかは、契約時に渡される重要事項説明書に記載されています。入居後はこの重要事項説明書の内容をよく理解して生活する必要があります。
立会い前の事前の確認事項
退去の日程が決まったら、先ほどの重要事項説明書をしっかりと読み直しましょう。入居時に読んでいても、忘れている項目や見落としがあるかもしれません。
もし紛失してしまっていたりすぐに見つからないという場合は、管理会社に問い合わせると控えが保管されているので確認することができます。
退去時に知っておきたいマメ知識
直せるところは自分で直す
自分で直すことができる箇所は自分で直してしまう方が退去費用が安くつきます。このような退去費用を抑える工夫はいくつかあります。
- 障子や襖を修繕する
- 壁についた汚れを掃除する
例えば障子やふすまの張り替えなどは一見難しいようにも感じますが、やろうと思えばネットでも簡単にやり方を調べることができます。材料もホームセンターで購入できるので、自分で直してしまうのもひとつの手だと言えます。
通常損耗や自然損耗は家主負担
通常損耗とは、例えば床の上に冷蔵庫を置いたあと少し凹みができたりなど生活をする中で必要なものでの傷をさします。過失ではないので、借主に現状復帰の義務はありません。
自然損耗はフローリングや壁などが光や雨風によって自然と劣化していくことをさします。こちらも現状復帰をする必要はありません。
退去時の費用に、この通常損耗や自然損耗が含まれていないかはしっかりと確認しておきましょう。
マンションの大規模修繕は退去理由になる?
マンションは約10年に一度のペースで大規模修繕工事という建物の守る工事をしなければなりません。その際にも、騒音や悪臭などによりトラブルが起こることがあります。
大規模修繕時に起きたトラブルを理由に退去を申し立てる方もいるようですが、大規模修繕工事は退去費の減免などの理由にはならなことがほとんどです。大規模修繕工事はマンションにとって必要不可欠な工事となるため、必ずマンションの住人の方にも連絡や掲示板などで告知されることなります。
よって、大規模修繕工事を理由に退去費用の減免や契約解除を申し立てるのは難しいでしょう。