改修工事と修繕工事の違いは?内容と適切なタイミングについて【大規模修繕】
改修工事と修繕工事、この2つの工事の違いについてご存知でしょうか?どちらも同じような内容の工事に思われがちですが、実は内容は異なります。
今回は改修工事と修繕工事の違いについてご紹介していきます。
改修工事とは
改修工事
改修工事とは、マンションの性能や設備などの機能面向上を目的とした工事のことを指します。
住まい方の変化や設備機器の進歩にともない、新築マンションの性能や居住性は著しく向上しています。建てられてから何十年経過しているマンションと比べると性能や機能面では大きく差がでてしまい、入居者が減ってしまったり資産価値が大きく低下してしまうことにも繋がります。このようなことを防ぐためにマンションのグレードアップすることが目的です。
改修工事をするタイミング
改修工事をするタイミングは特に決められているわけではありません。
タイミングが決まっていないからこそ現代のニーズや設備の変化をしっかりと把握し、ここぞというタイミングで改修工事をすることが大切です。資産価値を上げると入居者が集まりやすく、よりよいマンション環境を整えることが出来ます。
修繕工事とは
修繕工事
修繕工事とは、その建物自体の守るために行われる工事のことを指します。マンションを含めたすべての建物は、建てられた瞬間から何かしらの外的要因によって少しずつ劣化していきます。修繕工事は劣化が進んで不具合が発生した建物、設備、部材などに修理や取り替えなどの処置を行い、支障なく利用できる状態まで元に戻すことを目的としています。
修繕工事をしていなければ建物そのものの寿命が短くなってしまい、どれだけ最新の機能や設備が整っていたとしても住むことができなくなってしまいます。
不具合が発生したときにその都度行う工事は「補修」または「小修繕」と呼んで区別されます。
修繕工事をするタイミング
修繕工事をするタイミングは、大規模であれば10年~12年が一般的だと言われています。天候や外的環境の影響によって部分的に破損していたり、劣化の進行が早い箇所などもでてくるため部分的な修繕工事も必要です。
建物の変化に気が付くためにも、目視で確認をしたり定期的に点検にきてもらうことで建物を守っていくことができるでしょう。