日本の橋の歴史!海の上の橋はどうやって造るの?
明石海峡大橋や瀬戸大橋など、日本には有名な橋が多く存在します。橋があることによって海や川の上を通れるようになり、陸路での移動は格段と便利になりました。
では、そんな橋はどのように作られているのでしょうか?
今回は橋の建設についてご紹介していきたいと思います。
日本の橋の歴史
木や石で作った始まりの橋
人の手でかけた最初の橋とされているのは倒木を使った丸木橋であったり、川の流れに飛び石を置いたものだと考えられています。橋を作って渡るという文化は文明が起こる前から誕生していたようです。
日本で最初の鉄橋
日本で最初の鉄橋は長崎の中島川下流に架けられたくろがね橋だと言われています。この橋はオランダ人技師の協力を得て1868年に建設されました。
日本人だけで作られた橋はその8年後の1876年に東京の楓川に架けられた弾正橋が最初です。
橋のさまざまな種類
橋はいろいろな種類があり、作る場所や周辺の環境によって使い分けられています。橋の構造には下記のようなものがあります。
- 桁橋
- トラス橋
- アーチ橋
- 斜張橋
- 吊橋
もっとも単純なものは桁橋で、丸太や石材を敷き渡すだけの構造の橋です。
三角形を組み合わせたトラス橋は、道路や鉄道で見ることが多く、世界中の各地で架設されてきた有名な構造です。明石海峡にも使われている吊橋は、橋の中でもっとも長い距離をつなぐことのできる形式になっています。
海の上に建てれらた橋はどのように作られている?
海の上に建てられている明石海峡大橋には、橋を支える足となる柱(主塔)が2本あります。この主塔を立てるための土台(ケーソン基礎)を港で作り、作り終わったら海まで船で引っ張り土台をしずめて海面から約70~80m下の地面と固定します。土台の上に主塔を建て、その後道路が通る道となる(主桁)を吊り下げながらのばしていき橋が完成します。
橋を完成させるための土台は直径80m・高さ70mでマンションやビルだとすると15階建て相当のものになります。主塔は297mで、横浜ランドマークタワーに相当する高さとなっています。
土台と主塔は、海の上に橋を作る上で非常に重要な役割を果たしています。
さいごに
橋は大昔からその便利性が理解されており、昔より多くの橋が架設されてきました。大昔に比べ研究が進み、大規模な橋や距離の長い橋などを立てることが可能になったことで私たちの生活は便利になります。