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2020.12.09|ブログ

【大規模修繕工事】外構工事とは?工事範囲や内容をご紹介!

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(株)ACEで工事の管理者を務めております。ウェブブログやSNSも担当しております。

マンションの大規模修繕工事は建物自体に生じた劣化や損傷の修繕が中心ですが、外構の工事も行います。外構はエクステリアとも呼ばれており、マンションの見た目の印象に大きく関わる部分です。

マンションの外構とはどの場所のことを指すのでしょうか?また、外構工事とはどのような工事なのでしょうか?

今回はマンションの外構工事について、工事範囲内容について解説していきます!

 

マンションの「外構」とは?

マンションをはじめとする集合住宅には、建物の外回りのエリアにもさまざまな設備が設置されています。この外回りのエリアのことを外構(エクステリア)と言います。

一般的には以下のような設備や施設が外構にあたります。

  • 駐輪場
  • 駐車場
  • 敷地内の車路
  • 門扉
  • コンクリート塀
  • 排水溝
  • 植栽
  • 遊具

外構はこれら個々の施設を指すのに対し、エクステリアという言葉はこれらの外構を包括的に捉える意味で使われます。エクステリアを構成しているのが外構と覚えておけば分かりやすいですね。

 

マンション外構の耐用年数

マンションの外構も経年劣化するものですので、劣化や損傷が激しい場合は大規模修繕工事で修繕することになります。外構はマンションの見た目にも大きく影響するため、入居者や入居希望者への印象をよくするためにも大切です。

外構も劣化の状況にあわせて適切な時期に修繕する必要があります。外構の耐用年数は立地や環境によって異なりますが、大まかな目安は以下の通りです。

駐輪場 8年
門扉 10年
コンクリート塀 15年
アスファルト舗装 15年
排水溝 15年

主な外構の耐用年数は10~15年が目安になるので、おおよそ10年メンテナンスせずに使い続けると劣化が進んでくるでしょう。一般的な大規模修繕工事は約10~12年の周期で計画されているので、外構の修繕も計画に入れておく必要があります。

 

マンション外構工事の内容

マンション外構の工事内容はマンションによってそれぞれ違います。ここからはよくある内容についてご紹介いたしますので、工事をイメージする参考にしていただけたらと思います。

 

アスファルトの工事内容

マンションの駐車用や敷地内車路のアスファルトは、劣化すると舗装が剥がれや勾配不良により水が溜まるようになります。劣化したアスファルト舗装に対して行う工事には大きく以下の3つがあります。

パッチング 水溜まりが出来ている箇所にアスファルトを被せて補修する。
打替え 割れたアスファルトを取り去り新しく舗装する。必要なら地盤を固くしてから行う。
オーバーレイ 広い範囲にアスファルトを被せて補修する。大規模な面積の補修が必要な際に行う。

補修するアスファルトの劣化や損傷を確認し、どの工法にするかを選択します。

 

駐車場の工事内容

アスファルトで舗装された駐車場であれば、上記のアスファルト舗装が完了した後に駐車ラインを引きます。

機械式駐車場の場合は構成する設備によって耐用年数が異なるため、それぞれ状況に合わせて修理や取り換えをします。設備ごとの耐用年数の目安は以下の通りです。

駐車装置 20~25年
昇降装置 10~15年
安全装置 5年

このため設置してから15年が過ぎると故障が多くなり、20年を過ぎるとリニューアルを視野に入れなければならなくなるのが一般的です。

中にはマンションの入居者層が変わったことで機械式駐車場があまり使われなくなり、維持費が高くつくようになったので大規模修繕を機に撤去する選択をとるオーナーさんもいらっしゃいます。

 

駐輪場の工事内容

駐輪場は劣化によって塗装の剥がれやサビが発生することが多くなります。よって駐輪場の修繕は塗装工事がメインです。鉄部や照明を塗装し直すのと同時に、このタイミングで放置自転車も廃棄するのがおすすめです。

また、砂利や土の駐輪場は原付を停めにくいため、アスファルトやコンクリートで舗装することもあります。

新たに駐輪場を設置する場合はその地域の環境に適した設備を選択し、将来的にどれだけの自転車を保有することになるかまで計算してサイズを選びます。

 

塀の工事内容

目隠しのために塀を設置したり、既存のコンクリートブロック塀を現在主流のアルミ材に変更する工事が多いです。

アルミ材の目隠しはデザイン性が高いだけでなく、生垣や木製フェンスと違ってメンテナンスも不要で手軽です。大規模修繕を機に交換したいと考えるオーナーさんも多いようです。

 

外構工事は計画的に!

建物だけでなく、外構も劣化状況に応じて修繕工事を行います。どんな外構施設があるかはマンションで異なりますが、それぞれの劣化状況や耐用年数に合わせて修繕や取り替えを行いましょう。

外構はマンションの外観に大きく影響する部分です。しっかりメンテナンスをすることによって見る人に良い印象を与えることができるので、しっかり手をかけていきましょう!

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