大規模修繕の基本!工事の流れとは
マンションを購入して初めての大規模修繕工事は何かとわからないことが多いかと思います。業者の選び方、点検や見積もりはいつしてもらえば良いのか、どのような工事が必要なのか……など、考えることがたくさんありますね。
まずは大規模修繕工事の基本的な流れをしっかりと理解しておきましょう。
大規模修繕工事前は準備期間
マンションの点検
大規模修繕工事の2年~3年前になったら一度マンションの劣化具合を業者にみてもらう必要があります。
- ヒビは入っていないか
- 塗装は剥がれていないか
- 破損しているところはないか
など細かいところまで点検してもらいます。
点検することで劣化の進行が早い箇所を見つけることができ、大規模修繕工事の時期を間違わずに行うことができます。
入居者への説明
マンションの大規模修繕工事時には騒音や異臭などの問題から入居者とのトラブルがよく起こります。そうならないように、入居者の方たちとしっかりとコミュニケーションをとっておく必要があります。
説明会を開いたり、実際に部屋をひとつひとつ挨拶回りをするなどの配慮で入居者とのトラブルがおきにくくなります。
大規模修繕工事の流れ
仮設物、足場の設置
まず最初に修繕工事を行う業者の事務所兼休憩所や、資材倉庫、仮設トイレなどを設置します。その次にマンション全体に足場を組んでいきます。足場が組み終わったら、塗料が周囲に飛散しないように、特殊なシートで足場ごと覆っていきます。
予定通りに工事を進める
いよいよ大規模修繕工事の主要部分になります。事前の点検、業者との打ち合わせにより決まっている工事項目の工事にはいっていきます。
- 下地、タイルの補修工事
- シーリング工事
- 洗浄工事
- 鉄部、外壁、塗装工事
- 防水工事
- 廊下床面工事
など基本的には上からの順番で工事をおこなっていきますが、工事内容や状況によって順番は変わります。
マンションの規模にもよりますが、工期は2ヶ月~6ヶ月程度で終わるところもあれば、1年近くかかってしまうこともあります。入居者に説明していた工期よりも長くなってしまう場合は、再度説明をしておくようにしておきましょう。
足場の解体作業と最終チェック
工事が終了したら足場を解体し、マンションを最終チェックして終了です。大規模修繕後に不具合がでてしまうことも時にはありますので、終了後の報告をしっかりと受け理解しておきましょう。
大規模修繕工事は重要な工事であり、費用も高額になります。大規模修繕工事が不十分であった場合、建物そのものの寿命を縮めることにもなりかねません。
大規模修繕工事で何かご不安なことやご心配のことがあれば、お気軽にご相談ください。