シーリング工事をしているのはどんな職人?【大規模修繕】
マンションの大規模修繕工事の中でもほぼ必ず行われるのがシーリング工事です。シーリング工事は、雨や風などの外部環境から建物を守るためにとても重要な役割を果たしています。
重要である分やりがいもあるシーリング工事ですが、施工ができるようになるには一体どのような技術や資格が必要なのでしょうか?
シーリング工事とは?
シーリング工事とは、建材と建材や冊子と建材などの継ぎ目の部分にできる隙間を合成樹脂で埋めていく工事のことです。隙間をしっかり埋めることによって、雨や風が建物の内部に入るのを防ぐことができます。
雨や風が建物の内部に入り込むと建材が腐食したり錆びたりしてしまい、建物自体の寿命が短くなってしまうのにつながります。こういった事態を防ぐためにも、シーリング工事は欠かせない工事内容のひとつになります。
シーリング工事に求められる技術
シーリング工事は専門的な仕事です。
使うシーリング剤の種類も1つではなく、それぞれのシーリング剤によってもたらす効果や耐久性、使える場所などが違ってきます。そういった工事や材料に関する知識を持っている上で、隙間なく作業を行なっていく技術力が求められてくるのです。
シーリング工事に携わる職に就くには?
資格について
防水施工技能士という、シーリングに関わる資格があります。シーリングでの防水の他にも、ウレタン防水やアスファルト防水などの知識や技術を持たれている方に与えられるものです。
防水施工技能士は、防水工事の施工技術を認定する国家資格で、各都道府県の職業開発能力協会が実施する技能検定の合格者に与えられる資格です。防水工事の仕事に就くために、この資格は必要ありませんが、優れた技能者としての証明になります。ウレタン防水、シーリング防水、アスファルト防水などの工法ごとに資格が認定され、等級が1級と2級に分かれています。
(引用:資格の取り方|防水施工技能士)
受験資格は1級が実務経験7年以上、2級が実務経験2年以上であり、1級は上級技能者、2級は中級技能者が持つべき技能と位置付けられています。
シーリング工事をするのに必ずしも必要であるわけではありませんが、資格は自分の技術を証明する手段になりますので取っておくにこしたことはないでしょう。
就職先について
資格などを習得していればさまざまな施工会社で活躍することができます。
- 防水工事の塗装業者
- 住宅メーカー
- シーリング工事を専門的にあつかう業者
- 技術を高めて独立
専門職であるためスキルや技術を身につけるまでが大変ですが、しっかりと身につけると仕事先は充実しているようです。
住宅やマンションなど、人の住まいを守るとても重要な役割を担う仕事です。こういった技術を常に高めたいと思われる方は、建設業界に興味のある方は是非、一度志されてはいかがでしょうか。