シーリング工事って何?内容や効果は?【大規模修繕】
マンション大規模修繕工事の中には、ほぼ必ず「シーリング工事」という項目が含まれます。このリーシング工事について、内容がよくイメージできないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はシーリング工事がどのようなものなのか、またシーリング工事をすることによって建物がどう守られていくのかを紹介していきます。
シーリングとは?
シーリングという言葉には「封印」や「密閉」といった意味があります。
建築用語としてのシーリングは、合成樹脂や合成ゴムのペーストを使って建物のヒビや建材のつなぎ目などを密閉することで、コーキングと呼ばれることもあります。
シーリング工事の内容
シーリングで埋められる隙間
シーリング工事は防水工事において必要不可欠な項目で、マンションや住宅のあらゆる隙間を埋めます。具体的には下記のような部分を埋めることができます。
- 外壁同士の隙間
- 外壁と冊子の隙間
- 冊子と窓ガラスの隙間
- 建物のヒビの隙間
そもそもなぜ隙間がでないように工事をしないの?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、それは外壁や建物内部の建材などが気温や湿度によって縮小したり膨張したりするためです。
隙間なくぴったり建物を作ってしまうと、縮小したら建材と建材の間に隙間が空き、膨張したら大きくなった分の逃げ場がなく変形してしまったり建材同士がぶつかりあってヒビが入るという恐れがあります。このようなことから、建材が多少縮小したり拡大したりしてもいいように余裕をもって建物を建てていく必要があります。
シーリング工事はそのために作った隙間から、雨風などで建物の劣化が進むのを防ぐ役割をしています。
シーリング工事の効果
シーリング工事の主な役割は防水です。先ほどお話したように隙間をあけて建物を作ると、その隙間から雨や風、砂塵などさまざまなものが建物内部に入ってしまいます。建物内部に入ると、次に建物内部の資材の腐食などの原因となり劣化がいちじるしく早くなります。これは建物の寿命を短くすることを意味し、マンションの資産価値を大きく下げてしまうのです。
マンションや住宅で使われている建材は木や鉄が使われていることがほとんどです。腐ったり錆びたりするのを塞ぐためにこのシーリング工事をして守っているのです。
効果の寿命はどのくらい?
シーリング工事は一度行って終わりというわけではありません。シーリング剤(合成樹脂)も日が経つにつれて劣化していきますので、寿命に合わせて定期的なメンテナンスが必要です。
シーリングの中にも種類があり、耐用年数の高いものから低いものまでさまざまです。よって寿命は何年ですと一概に言い切ることはできませんが、短ければ3年、長ければ10年~15年というものもあります。耐用年数によってシーリング工事の費用も上下しますので、今の建物の状況を見てベストなシーリング工事を行うことが求められます。
もし今お住まいの住宅やマンションにヒビ割れがあったり、今のシーリング剤の不安な点のある方は、ぜひお気軽に当社にご相談ください。