ブルーシートを使った災害時の応急処置法
2018年6月18日におきた大阪北部地震。大阪府だけで半壊した住家が500戸を超えるなど大きな被害がありました。
そんな中、ボランティアの方々が家の修復工事や二次被害防止のためブルーシートで応急処置対応されていたのをご存知でしょうか?そのブルーシートを使った応急処置の方法が、今全国的にも注目を集めています。
今回はそのブルーシートでできる応急処置の方法を紹介します。
雨漏りは放っておいてはいけない?
壊れた瓦やひびが入った屋根をそのままにしておくと雨漏りが発生する場合があります。雨漏りには早急に対応しなければいけない理由がありますが、その理由が何かを知っていますでしょうか?
「部屋が濡れてしまうから」というのももちろんありますが、実は雨漏りによって一番影響を受けるのは建物内部の建材なのです。雨漏りによって水が建物内部に侵入すると、建物を支える建材が濡れてしまいます。建材が濡れると金属が錆びたり木が腐食するスピードが早くなり、結果的に建物の寿命を削ることになるのです。
このような雨漏りによる二次被害を防ぐために行われているのが、ブルーシートを使った応急処置です。
ブルーシートを使った対処法
上記のように、ブルーシートは室内や建物内部に雨水が入り込まないようによく使われています。こうした用途でブルーシートを使う際は、瓦や屋根の建材が全面おおわれるようにくくりつけるのが一般的です。
しかしこの対処法にも弱点があり、それは台風などの暴風にとばされてしまうことです。ブルーシートによる応急処置は比較的簡単に行うことが出来ますが、あくまでも応急処置であるため強度はあまりなく、暴風という弱点がありました。
そのため台風の暴風雨にも耐えれるような新対処法、施工方法が考えられました。
ブルーシートを使った新対処法
新対処法は屋根にくくりつけるという方法は変わりませんが、従来よりもとても頑丈で、台風などが直撃した際の暴風雨にも耐えれるほどの強度があります。
その方法とは、ブルーシートを事前に約1.3m四方に裁断して縦方向の両面に長さ1mの板を巻いた「キット」を使用するというものです。つなぎ合わせることで長い棟瓦にも対応できます。
キットの固定は下記の手順で行います。
- 下地板を瓦の上に置く
- ドリルで瓦まで貫通させてアンカーピスで止める
- 最後に下地板とキットの板をビスで固定する
こうすることで土のう袋がなくても、板で挟んでシートを固定できるようです。
これから先、いつまた震災や台風などの自然災害が起こるか分かりません。被災した際に少しでも被害を減らせるよう、日頃から防災グッズや知識を収集して備えておくことは大切です。
屋根の被害に関する工事のお問い合わせやお困りのことがあれば、お気軽に当社にご相談くださいませ。