さまざまな現場で活躍する「一級建築士」について【大規模修繕】
マンションの大規模修繕工事では、設計管理者として一級建築士に時期や修繕工事の内容などを考えてもらうことがあります。
では、一級建築士とはどのような資格なのでしょうか?また資格を取得するにはどのような知識が必要なのでしょうか?
今回は一級建築士についてご紹介します。
一級建築士
一級建築士とは
一級建築士とは国土交通大臣から認定される国家資格になります。一級建築士が行う仕事は設計業務と工事監理業務の2つです。
設計業務は建造物の安全性、室内環境の快適さなどを考慮する必要があります。建造物の外観、内観のデザイン、電気設備、水道設備、配管、構造全てを踏まえた上で設計します。
工事監理業務は設計したあとに施工者に工事を任せ、設計図通りに工事が進行しているか確認することです。工事監理業務は建築士のみが行う業務とされています。
扱える建造物とは
一級建築士は扱える建物に制限がなく、国や街を豊かにする学校や病院などさまざまな建造物を設計可能です。一級建築士のみが扱える建物は下記の通りです。
- 百貨店
- 病院
- 学校
- 劇場
- 競技施設
- 映画館
- 観覧場
- 集会場
これらは二級建築士では扱えないため、これらの建物の設計をしようと思った場合は一級建築士になる必要があります。
一級建築士の資格を取得するには?
受験の条件
まずは資格を取るために受験資格を得ていなければなりません。大学の指定科目を修めている、二級建築士を取得している、また建築業務の経験年数なども関わってきます。
詳しくはこちらをご覧ください。
試験の合格率について
一級建築士は非常に難易度が高い試験としても有名です。
過去3年間のデータをみても合格率は12%前後となっています。受験資格を得た上で、合格するための勉強もしっかりとしておかなければ突破は難しいと言えるでしょう。
難易度が高くても一級建築士が人気な理由
難易度が高いことで有名な一級建築士の試験ですが、それでも受験者数が多く人気があるのはなぜでしょうか?
理由としては下記のようなことが考えられます。
- 給料がアップする
- 就職や転職に有利
- 自分が将来建てたい建物がある
大きな建物に携わりたい、将来安定したい、そして建造物や建物を建てることについての勉強が好きだという方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?