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2020.08.04|ブログ

大規模修繕工事における3つの契約方式

この記事を書いた人

(株)ACEで工事の管理者を務めております。ウェブブログやSNSも担当しております。

大規模修繕工事の計画を進めていくには、まず発注方式を決めなくてはいけません。大規模修繕工事を依頼するときの方式には大きく分けて3つのタイプがあります。

今回は大規模修繕工事の発注方式3タイプについて解説していきます!

 

責任施工方式

責任施工方式とは、特定の業者に対規模修繕工事に関する一連の作業を委託する方式です。建物診断、設計図や使用者の作成、施工管理などすべてを任せます。

責任施工方式のメリット

初めから施工業者が関わることで、工事のことを考えたスケジュールが組みやすい。

責任施工方式のデメリット

設計と施工が一体になるため、工事内容と費用の内訳が不明瞭になりやすいデメリットがあります。適切な情報開示や費用の内訳を提示してもらうことが重要です。

 

設計監理方式

設計監理方式とは、選定して契約した業者とは別に建築事務所や設計コンサルタント会社とも契約する方式です。

建築事務所やコンサルタント会社が建物診断や書類の作成を行い、見積もりをもとに施工会社の選定までサポートしてくれます。それをもとに選んだ施工会社は施工を専門的に行います。

設計監理方式のメリット

診断~設計と施工が分離しているため、必要な工事を客観的に見極めやすい。工事の品質が保たれやすい。

設計監理方式のデメリット

建築事務所や設計コンサルタント会社と契約する分費用が高くなる。

 

コンストラクション・マネジメント方式

コンストラクション・マネジメント方式とは、発注者であるマンション側の代行者としてマネージャーがマネジメント業務を行う方式です。プロのマネージャーが発注者の立場になって大規模修繕に必要なあらゆることをサポートしてくれます。

米国で広く活用されている管理システムです。

コンストラクション・マネジメント方式のメリット

工事の品質や費用に関して最適な選択がされているかをプロの目線で管理することができる。

コンストラクション・マネジメント方式のデメリット

マネージャー個人の力量によって大規模修繕工事の結果が大きく変わる。

 

どの契約方式でも業者選びが大切!

契約方式に完璧なものはなく、それぞれに一長一短があります。どの方式を選んだとしても、業者選びはとても大切になりますので慎重に行いましょう!

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