話し合いが大事!1階に店舗があるマンションの大規模修繕工事
マンションでは12年~15年ほどの周期で大規模修繕工事が行われます。大規模修繕工事は劣化を修繕し建物自体の寿命を延ばすためにも重要な工事です。
マンションの中には1階部分のテナントに店舗が入っている場合もありますが、このようなマンションは大規模修繕にトラブルが発生することもあります。
今回は1階部分に店舗が入居しているマンションの大規模修繕について、注意点をご紹介します。
店舗との間に多い大規模修繕時のトラブルとは?
セキュリティ面に関する意見の不一致
これは賃貸マンションに多いケースですが、大規模修繕工事を機に入居者のためにセキュリティ面を強化したいマンション側と多くの人に来店してほしい店舗側は根本的に利害関係が異なり、意見が一致しないことがあります。
看板に関するトラブル
大規模修繕工事では外壁改修を行いますが、この際店舗の看板は一時撤去してもらう必要があります。簡単に移動できる看板であれば問題はありませんが、着脱となるとそれに関する費用を店舗側で負担しなくてはならずトラブルになることがあります。
視認性の低下によるトラブル
外壁工事のため足場を設置したりシートをかけたりすると、どうしても店の視認性は落ちてしまいます。特に飲食店などは視認性が落ちることでお客様が来店しづらくなってしまい、その月の売り上げに影響することもあります。
店舗とのトラブルを防ぐには?
どのようなマンションの大規模修繕においても、安全を第一に考え最大限配慮することに変わりはありません。店舗に対しての場合はそのような配慮に加え、店舗が営業中であると分かる内幕をかけたり、商品の搬入通路に設置する足場について事前に話し合ったりといった工夫も必要です。
また、工事においては情報が少なすぎることがストレスになりがちです。工事前に話し合うだけでなく、工事中も進捗を伝えたりとこまめに連絡を取るようにしましょう。
トラブルを防ぐには話し合いが大事!
マンションのオーナーは建物の機能や入居者の安全を確保するための修繕を行うことが法令で義務づけられています。そのため、定期的な修繕や十数年周期での大規模修繕は実施しなくてはならず、入居者もそれに協力しなくてはいけません。
しかし店舗側からの言い分をないがしろにしてもいいわけではありませんので、トラブルを防ぐにはまず店舗の責任者と管理会社の担当者がしっかりを話し合いをする場を設けて説明する必要があります。大規模修繕の実施内容や趣旨についてきちんと説明すれば、後々のトラブルを防ぐことに繋がるでしょう。