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2019.11.15|ブログ

日本の建物は世界に比べると頑丈?地震大国で揺れに耐え抜く建物構造

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日本という国は世界的にも地震大国としても有名です。日本は4つのプレートの上に位置しているため地震がおきやすく、震度1や2の地震が毎日のように起こっています。そのため地震の少ない国と比べると、建物への地震対策が厳重にされています。

今回は地震に耐えるために進化した日本の建物の技術についてご紹介します。

地震に強い建物とは

地震が発生したとき、建物が揺れに影響されにくくなる構造には大きく下記の3つがあります。

  • 耐震構造
  • 制振構造
  • 免震構造

では、これらについて詳しく見ていきましょう。

耐震構造

耐震構造とは、太くて頑丈な柱や梁で建設自体が地震に耐えうる強度で作られる構造のことです。これは地震の揺れを抑えるものや軽減するものとは違い、地震エネルギーに耐えるための頑丈な構造です。

注意が必要なのは、建物は頑丈で地震に耐えたとしてもエネルギーは小さくならないため、室内にある家具や電化製品などが倒れてくる危険性があることです。転倒防止にはまた別に対策が必要になります。

 

制震構造

制震構造は地震エネルギーを軽減するための構造です。建物内にエネルギーを吸収するダンパー設置します。層鉄筋コンクリート造の重い建物は各階にダンパーを設置し、鉄骨造の軽い建物には最上階にダンパーを設置します。

風の揺れにも強く、被害を抑えることができます。

 

免震構造

免震構造は、建物の地盤の間に積層ゴムなどの装置を入れることによって建物と地盤が直接触れていない状態を作る構造のことです。建物と地盤が直接触れていないことによって地下から突き上げてくる地震エネルギーを装置が吸収し、建物自体の揺れを軽減します。

地震エネルギー自体を抑えることにより、建物の建材への影響や家具や電化製品が転倒する危険性も軽減することができます。

 

日本と世界の建物の違い

このように、日本の建物には地震へのさまざまば対策や設計、取り組みがなされています。

一方安定した大陸にある地震の少ない国では、こうした建物への地震対策をそこまで徹底する必要はなくなります。そのため地震の少ない国の建物はとても高かったり、細長かったり、階と階との間がとても狭かったりと、日本人の目からは珍しく見えるようなものもたくさんあります。

海外旅行で地震のない国に行った際はこうしたその国ならではの建物の様子なども見てみると面白いかもしれませんね。

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